Chen Ziweiの滞在制作作品発表を開催いたします。

現在ARTS ITOYAで滞在制作中のシンガポール出身アーティスト、Chen Ziweiの滞在制作発表”Let the animals guide you to where you seek the springs”を開催いたします。

 

アーティスト名 Chen Ziwei(チェン・ジウェイ)

日時 622日(土)、23日(日) 入場料無料

時間 13:0017:00

23日(日)15:00よりアーティストトークを行います

 

~アーティスト紹介~

Chen Ziweiはシンガポール出身のビジュアルアーティストです。彼女は2007年から2010年までシンガポール国立大学で地理学を学び、その後ロンドンのゴールドスミスカレッジで美術・美術史の学士号を取得し、2013年に卒業しました。

Ziweiの実践は見過ごされがちな日常の側面に関係していますが、場所への帰属意識を促進するのに不可欠です。私たちがどのように成長し、場所への愛着を築き上げるかに興味を持っており、訪れた場所で観察を行います。彼女の作品は一般的に空間的経験の本質を親密に表現しています。

大学時での地理学研究で遭遇した場所作りのアイデアは、場所のアイデンティティがそれとの関わりを通してどのように成長するかについて、彼女の作品を大きく形作りました。彼女は主にドローイング、ペインティング、彫刻のインスタレーションの媒体で働いており、国内外で展示を行っています。

 

~個展について~

彼女の作品は、武雄市の3つの歴史をつなぎ合わせています。一つ目は紀元前300年、神功皇后が朝鮮出兵の際に武雄温泉に立ち寄ったという話です。 言い伝えによると、皇后が太刀の柄(つか)で岩を一突きしたら熱いお湯が湧き出てきたのだそうです。 この瞬間から古代から現代まで続く温泉地としての町の長い歴史が確立されました。

二つ目は建築家、辰野金吾により設計された楼門です。 明治時代の重要な建築家として知られる辰野金吾は、興味深いことに楼門自体の中に方位の要素を取り入れました。 彼は十二支の中から四つ、鼠、馬、兎、鶏をとり、それぞれの動物を指定の方位に描きました。(鼠は北向き、馬は南向き、兎は東向き、鶏は西向き)

三つ目はARTS ITOYAのスタジオが以前呉服屋だったという歴史です。彼女は武雄温泉の始まりとされる神功皇后の歴史背景、楼門に隠された四つの動物を絵画作品に組み合わせ、その作品を畳んである着物のようなフォルムで展示するドローイング・インスタレーション作品を制作しています。