Thomas Atkinson

トーマス・アトキンソンは、オーストラリアのタスマニア出身の新進気鋭の小説家です。2013年にタスマニア大学で美術学士号を取得し、在学中にはイギリスのイースト・アングリア大学へ留学しました。 彼は、場所と記憶を重視した伝統的な長編小説の執筆に取り組んでいます。 トーマスは、5年前に四国の高松から徳島へ向かう電車の中で思いついたアイデアを基にした小説の初稿を執筆するために、ARTS ITOYAに滞在しました。 Thomas Atkinson is an emerging fiction writer from Tasmania, Australia. He studied for a Bachelor of Fine Art […]

Susu 蘇子誠

台湾出身、ニュージーランド(アオテアロア)在住のアーティスト、susuは、デジタル制作、映像、彫刻、インスタレーションを横断する学際的な実践を通じて、アイデンティティ、記憶、言語の流動性を探求しています。移動を「願望」と「変容のプロセス」の両面から捉え、出発と到着の間にある曖昧な空間をテーマに制作しています。言語的かつ概念的な枠組みとして「翻訳」を用いることで、susuは推測的な物語や地球外的な比喩を織り交ぜ、帰属や人間の逃避・超越への欲求に問いを投げかけます。ピクセルからボクセル、3Dプリントされた形状から型へと変化する素材を通じて、アイデンティティの適応性を具現化し、デジタルと物理的領域の断片をつなぐ役割を果たしています。 画像: (1) The Calm Wind Shapes the Boat、Blue Oyster、2024年 (2) Remember to Dive, Between the Gift and Its Reprisal、Artspace Aotearoa、2022年 (3) […]

Pak To Yip

パク・トー・イップ(Pak To Yip)は香港出身のイラストレーター兼版画家で、現在は中国本土とイギリスで講師として活動しています。彼は自らを「ノマド」と称し、複数の場所を行き来しながら暮らしています。Arts Itoyaのレジデンシー期間中には、フラットスタイルのイラストと並行して、モノスクリーンプリントを用いてミニマルな形による構図や質感の探究を行いました。彼のミニマルなアプローチは作品だけでなく日常生活にも反映されており、「何も所有しない」という姿勢を貫いています(まさにノマド向き!)。また、滞在先の武雄では、日本における「簡素さ」の哲学や美意識に大いにインスピレーションを受けました。 Pak To Yip is an illustrator and printmaker from Hong Kong, who is currently working as a lecturer […]

Christopher Patton

クリストファー・パットンは詩人、翻訳家、文学キュレーターとして活動している。そのヴィジュアル・ポエトリーは、Diagram、Ancient Exchanges、Asymptote などで掲載され、その他の詩作品は The Paris Review、New American Writing、Field、その他多数の雑誌で発表されている。最新刊(いずれもガスペロー・プレス刊行)には、『Curious Masonry』、『Dumuzi』、および古英語からの翻訳詩集『Unlikeness Is Us』がある。この翻訳詩集は2019年のアメリカン・ブック・アワードを受賞している。近年のコラボレーションとしては、アンドリュー・スティーヴスとの『Slipsheets』(ガスペロー 2023年刊)、ジム・ジョンストンおよびクララ・デュ・プレシスとの『Fast-Vanishing Speech』(ガスペロー 2024年刊)がある。彼はカナダ・トロント在住で、トロント大学セント・マイケルズ・カレッジのブック&メディア・スタディーズ・プログラムで教鞭をとっている。 Arts Itoya では、以下の2つのプロジェクトに取り組んでいる。ひとつは「Horsetail Rhizome」という批評的散文の作品集、もうひとつは「Stray & Stranger」という、ドラゴンという名のAIとのコラボレーションによる叙情詩集である。ここに掲載された画像は最初の一枚を除き、2020年に完成したアセミック・ライティング(文字としての意味を持たない抽象的文字表現)のプロジェクト「Red Black and […]

Helen O’Horan

北イギリス出身、現在ロンドン在住の言語学者。空間区別を探りたい思いから絵を描くことに。 Linguist based in London, UK. Paints to explore categories of interior space.

Venus Chan

Venus Chan ヴィーナス・チャン(CHAN YING TUNG)は、創造性とインスピレーションで知られる香港を拠点とするアーティストです。彼女の芸術スタイルは、鮮やかなイラスト、抽象芸術、クラフトマンシップを融合させたもので、日常の細部への鋭い観察と詩的な表現が際立っています。それぞれの作品が物語を語っているようで、観る者を彼女の芸術の世界へと誘います。 ヴィーナスは、アートが感情や思考を伝える強力な手段であると信じています。彼女の作品はしばしば自己認識や感情のつながり、そして人生の美しい瞬間を探求しています。主に陶芸を媒体とし、繊細な技法と豊かな色彩を駆使して、観る者が日常の美しさを改めて感じられるようにしています。彼女の作品は、視覚的な楽しさだけでなく、感情の交流をもたらし、観る者に共鳴とインスピレーションを与えるものです。 Venus Chan (CHAN YING TUNG) is a Hong Kong-based artist known for her creativity and inspiration. […]

Adriana Joëlle Jochems

Adriana Joëlle Jochemsは、オランダとベルギーを拠点に活動する26歳のアーティストです。彼女は、有限と無限の繊細な相互作用、時間の体験、そして記憶をテーマにして、私たちの存在に対する時間の深い影響を探求しています。 彼女の作品は、過去の経験がどのように現在の私たちを形成し、世界の見方に影響を与えるかを問いかけるものです。特に、人間が過去の物に愛着を抱き、それにまつわる複雑な感情を持つ傾向について問いを投げかけています。自らの記憶の断片を再構築することで、ジョエルは新たな物語を紡ぎ、彼女のミクストメディアのインスタレーションやパフォーマンスは、深い考察のための容れ物となります。 これは単なる物理的な表現を超え、私たちを過去と結びつけ、また現在を形作る無形の糸を探る試みでもあります。彼女の作品は、過去だけでなく、現在や未来についても再考を促す招待状なのです。 Adriana Joëlle Jochems is a 26 year-old artist based in the Netherlands and Belgium. delving into the […]

Carly Read

カーリーは、自ら認めるほどの旅好きで、表現豊かなアーティストです。2017年には、アーツカウンシル・イングランドから助成金を受け、『Love Poems to the Sea』という初の個展をPZギャラリーで開催しました。その後、コッツウォルズやウェストコーンウォールのブリソン・ヴェオールでのプロフェッショナル・レジデンシーに繋がりました。 カーリーはイギリス国内で幅広く作品を発表しており、ロンドン大学ゴールドスミスでアート&ポリティクスの修士号(優等)を取得しました。彼女は自身を「アート活動家」と考えています。旅をしていない時は、アーティザン・ギャラリーの地下にあるアートスタジオで制作に取り組んでおり、そこで定期的に作品を展示しています。また、海辺でスケッチをすることを何よりも楽しんでいます。 Carly is an expressive artist with a self-confessed case of wanderlust. In 2017 she won a […]

Bismah Hayat

Bismah Hayat (ビスマ・ハヤット)はパキスタン・ラホールを拠点とするアーティストでありアーキビストです。彼女はアーカイブとアートの実践を結びつけ、その内在的な関係性を明らかにしています。彼女のアート活動は、アーカイブを記憶の空間や触媒として捉えたリサーチによって形成されています。アーカイブ資料の調査と発掘を通じて、記録に埋もれた起源や歴史、社会的関係を浮かび上がらせ、社会がどのように過去を記録し解釈しているのかを探求しています。 アーキビストとアーティストという二重の役割を持つビスマは、アーカイブの選択が持つ力に敏感です。保存すべきものと廃棄すべきものの選択が、アーカイブの意味や集合的な記憶への影響に大きな影響を及ぼすことを理解し、慎重にバランスを取りながら取り組んでいます。彼女の活動は特に、「文化的抹消」に直面するコミュニティに関連する「移転された」アーカイブに関心を寄せており、しばしば見過ごされがちな物語や誤って伝えられる歴史を橋渡しし、新たなプラットフォームを提供しています。 ビスマは版画、デジタルイラスト、ドローイング、絵画などの多様なメディアを使用し、彼女のアートには大胆な色使いやシンプルな形が特徴です。色彩は単なる美的要素ではなく、作品にとって欠かせない要素であり、感情や記憶、つながりを呼び起こすために活用されています。 Bismah Hayat is an artist and archivist based in Lahore, Pakistan, whose work bridges archival and artistic […]

Rhys John Kaye

多分野のアーティスト、Rhys John Kaye(リース・ジョン・ケイ)の作品は、記憶の儚さと、それを客観的な真実の指標として私たちがいかに重要視しているかに焦点を当てています。 一時的で波乱に満ちた人生からインスピレーションを受けたケイの作品は、絵画、彫刻、陶芸、そして文章まで多岐にわたります。彼の作品は、物語の強制を排除した個人的かつ普遍的な断片的な経験を表現しており、直感的に作り出され、創造のダイナミックなエネルギーを反映した有機的で表現豊かな形状を形成しています。 学業を終えた後、ケイは世界各地を旅し、作品を展示するようになりました。彼の旅路はヨーロッパ、アジア、北米でのプロジェクトを含んでおり、最近ではソウルとメルボルンで個展を開催しています。 Multidisciplinary artist Rhys John Kaye’s work focuses on the fragile notion of memory and the importance we […]